初めに
今回は月見のために町中を探し回った方も多い、ススキについてご紹介します。
ススキとは
有名な「春の七草」とは別に秋にも七草があります。
秋の七草は「オバナ(尾花)」「ハギ(萩)」「クズ(葛)」「ナデシコ(撫子)」「オミナエシ(女郎花)」「フジバカマ(藤袴)」「アサガオ(朝顔)」です。
ススキの紹介なのに関係がないと思った方もいらっしゃるかもしれませんが、実は一番最初の「尾花」がススキのことを指します。
風になびく穂が動物の尻尾のように見えることから「尾花」と名付けられました。
また、「ススキ」という名はすくすくと立っていることが理由です。
実は、「秋の七草」は現元号の令和の出典元である、「万葉集」から誕生したとされています。
山上憶良の歌が起源とされていて、秋の七草は身近な場所に生えていて、秋の風情を楽しんだり、薬として用いたりされていました。
ススキの基本情報
名前:ススキ
学名:Miscanthus sinensis
和名:オバナ(尾花)、フリソデグサ(振袖草)
植物分類:イネ科ススキ属
原産地:日本、中国、朝鮮半島、台湾
流通サイズ:1m~2m
開花期:8月~10月、花が咲いた後に見慣れた穂の姿へとなります。
花言葉:活力、心が通じる
誕生花:9月15日、10月22日
花色:白、茶色
ススキの花は穂にぶら下がっているもので、花びらがありません。
ちなみに気象庁が予想する穂の数の20%ぐらいに達した時に、開花したと判断されるそうです。
育て方:日光を好むため、日の良く当たる場所に植えましょう。2月~3月に植えると良いです。
鉢植えの場合は、表面の土が乾いたら与えます。
夏は1日1~2回程度与えましょう。
地植えの場合は基本的に与えなくてかまいませんが、晴天が続いている場合は与えると良いです。
とても強い生命力を持ち、えり好みをしないため、土は特に気にしなくても大丈夫です。しいて言うのならば、乾燥しやすい土はあまり向かない程度です。
最後に
来年の中秋の名月のお供はご自身で育てた子を選んでみてはいかがでしょうか。
愛情を込めた子が近くにいてくれたら、いつもとは月の見え方が変わるかもしれませんね。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
次回の紹介でまたお会いいたしましょう。